ph別のチオでのストレートの仕上り比べ
ストレート(縮毛矯正)の薬剤の仕上りを比べてみました。
髪の毛をストレートに伸ばす際の薬剤のもたらす変化に・軟化
・膨潤(軟化)
・還元
の見極めが大切です。
髪の毛の等電点はph5.5で酸性の状態が健康的なんです。
そこに
還元(髪の毛の中の鎖状の結合を外し行く工程)が重要なんですが
膨潤(phをアルカリに傾かせることで髪の毛の結合が膨張して還元作用させる薬を入りやすくする)
させると効果は高いのですが、phを上げると痛みをはらんでしまいます。
(新品のままの風船と、一度膨らませてから空気を抜いた風船との差の印象です。)
➀ph5~6(酸性)のチオ
②ph9(アルカリ性)のチオ
③MIX 1:1 (ph8)のチオ
を付け分けしてみました。
塗布後、すぐに②は髪が伸び始めた印象で
➀は変化なし、③は②に比べると弱く伸び始めた印象。
10分経過
➀は変化なし
②は膨潤して2倍に毛が伸びて怖く感じます。
③は膨潤しても1,1~1,2倍に伸びていて安心できる印象。
20分後 ➀根元から中間は少し伸びたけど、毛先はくりくりしてる印象(まだまだ時間は余裕で置ける)
②は10分経過時より更に軟らかくなり、早く流したくなる怖い印象
③も10経過時より伸びたけど、毛先にカールが残る印象(あと10分は置ける)
流して見たら ➀はクセが半分に弱まった印象で
②しっかり伸びたけど、毛先が薬負けして反り返る
③全体的に均一に伸びた。やや毛先がJにカールが付く程度
アイロン 180℃で通してみた結果
➀意外と伸びた!?
②③共にきれいに伸びた
酸化処理 のちドライ
➀アイロン前に比べると伸びてくれた
②伸びた。毛が痩せた印象
③きれいに伸びた
総評 ➀は膨潤はしないけど、しっかり時間が置ける安心感。
エイジング毛やとても傷んだ髪に油分やケラチンを補充した髪へ扱うのに適している。
案外、伸びる。
②アルカリは膨潤した早い反応があるけど、傷んだ髪への扱いは要注意。
過膨潤や薬剤負けのリスク有
③安心して扱える。汎用性も高い。
phを意識して、バージン毛や硬毛、捻転毛にはしっかり膨潤させてブラシを入れてアイロンで還元促進を。
中間や毛先、何度も薬剤を当ててる髪は酸性~中性でしっかり時間を掛けて還元させていくと良い。
今度はチオグリコール酸以外の仕上りも調べてみよう!
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