スキンケアの事(1.肌の仕組み)
1.肌の仕組み
➀肌の仕組み
肌は3層からできていてそれぞれに役割があります。
肌の構造
表皮・・・・・外からの刺激から体を守る
真皮・・・・・表皮を支える
皮下組織・・・外から加わる力などから体を守る
② 肌はターンオーバーをするので一定のコンディションが保たれます。
③ ターンオーバーは表皮で行われます。
女性と男性とでは肌質が基本的には違います。
これは元々は人間も野生動物ですから、女性は子孫を残す為に生命を作り出すので、自身も生命力が強く長生きです。
男性は子孫を守る為に肉体的にも強くならないといけないので、防御機能が強いんです。
アウストラロピテクスなんかの猿人の頃は男性のサイズ(体重)は女性の2倍ぐらい大きかったらしいです。人類の進化に伴い男女の身体的な差は縮まってきたんです。
<肌質の男女の違い>
・角質の厚さ 男性>女性 角質が厚いから外的な刺激や、紫外線にも強い。
・キメの細かさ キメは薄いほど密度が上がりメークも綺麗にのります。透明感やくすみがなく毛穴も目立たないのも、キメが整ってるからです。
・皮脂の分泌量 男性>女性 男性は女性の約3倍もの皮脂を分泌。吹出物やかゆみ、赤みの原因、顔全体のくすみの原因にもなります。
・肌の水分量 女性>男性 は女性の50%以下の水分量。水分量が少ないとハリがなく皮膚もたるみます。
◎角質が薄く、キメが整っていて、水分量があり皮脂の量も適量=柔らかな肌質
男性マーク乾燥してる→皮脂を出して守ろうとする→過剰に出て男性肌特有のトラブルに!?
次へ強い洗浄力でサッパリに洗うのでなく、保湿しながら洗顔すると、乾燥肌を防いでハリも出てきます。
<表皮は四層 役割と仕組み>
表皮の厚さは約0.2㎜で更に4層で構成されてます。
基底層…
真皮にある毛細血管から栄養をもらい細胞分裂をして角化細胞(ケラチノサイト)を作ります。
メラニンを作るメラノサイトもあり、紫外線からの刺激からメラニン色素を作り守ってます。
有棘層(ゆうきょくそう)…
表皮で一番厚く、細胞間にはリンパ液が流れていて、老廃物を流し、表皮に栄養を運んでます。
免疫細胞(ランゲルハンス細胞)があり、外部から入ったウィルスやカビの異物を判断し、体の外に出そうとします(アレルギー反応)
知覚神経もあります。
顆粒層…
角質層と共にバリア機能を担ってます。
ここに多く存在する、ケラトヒラリン顆粒が紫外線をブロックします。
角質層の水分保持に欠かせない、角質細胞間皮膜と自然保湿因子のNMFが作られます。
角層…
角層は角質細胞となって垢となり剥げ落ちます。
角質細胞は死滅細胞ですが、この細胞が外的刺激から体を守ってます。
暑さは約0.002㎜、角質細胞の間を埋め尽くすように、約50%がセラミドで出来ている角質細胞間皮膜と自然保湿因子を含む水分で出来てます。
表面は皮脂と汗が混ざり合い、天然の保湿クリームとなって肌を乾燥から保護してます。
角層はバリア機能で、外からの細菌や異物の侵入を防いでます。
お風呂やプールなどで体内に水分が入ってこないのもバリア機能があるからです。
➨肌の内部奥深くに入るような、
・ナノ化したような成分→バリア機能を壊す
・強すぎる合成界面活性剤→肌本来の機能の低下となります。
あと日焼けは体を守るのには必要な機能ですが、メラニン色素が凝集するのでシミになり、なおかつターンオーバーのサイクルが伸びるので色素沈着などが起こります。(2.肌が乱れる原因 で詳細を記載)
2.ターンオーバー(肌の生まれ変わりのサイクル)のこと
➀年齢によるターンオーバーの変化
ターンオーバーは表皮の新陳代謝でこの過程を角化といいます。
新しく作られた細胞が角化しながら姿をかえ、最後は垢となってはがれ落ち、肌が生まれ変わる仕組みの事です!!
部位や個人差はありますが、だいたい28日周期でターンオーバーするのが理想です。
≪年齢によるターンオーバーの変化≫
●19~23歳 約28日~34日(ホルモン変化期)…
女性ホルモンが休息に増え、ニキビや乾燥肌などのトラブルも。。
20歳をピークにすこしづつ遅くなります。
●24歳~29歳 約36日~43日(大人肌突入期)…
25歳を超えると女性ホルモンの分泌がピークを迎え安定期に。肌につやがあふれる嬉しい時期ですが、大人肌に突入する時期ですので、生活習慣に気をつけましょう!!
●30歳~34歳 約45日~51日(プチエイジング期)…
古い角質が蓄積したり、過去に浴びた紫外線によるシミ、くすみといったエイジングの兆候の年頃です。
●35歳~39歳 約52日~58日(エイジング幕開け期)…
たるみ、帯状毛穴、くすみなどエイジングが出だします。
●40歳~ 約60日~ …
女性ホルモンがぐっと減少していきます。エイジングが加速していくので尚更、壊さないスキンケア、紫外線予防などが大事です。もちろん生活習慣の見直しも。
これらの時期に間違ったスキンケアがトラブルの原因になります。
正しく皮膚を清潔にし、適正な保湿をし、紫外線から守る。とても大事です!
②ターンオーバーの乱れている状態
●「ターンオーバーが乱れる」ということは肌のトラブルの原因になります。
人間の体内には莫大な数の細胞があり、日々細胞分裂する事で、新陳代謝をしていきます。
加齢と共に細胞が活性酸素などにより酸化しやすくなり、機能や新陳代謝の低下がみられます。
年齢や部位によっても理想の周期は違ってきます(※例えば表皮の厚いかかとなどは、顔の2~3倍かかります。)
≪肌のターンオーバーの経過の詳細のイメージ≫
本来の働き 28日周期なら…14日かけて角化して、角層で14日かけて役割をはたし、剥がれ落ちます。
ではどういったことが「ターンオーバーの乱れ」を起こすかというと…
🆖日焼け…傷の回復も遅くなり、メラニン色素が凝集して沈着しやすくなるので、シミの原因にも!?
🆖ターンオーバーが遅い…古い角質がいつまでもついている
(角質は死んでる細胞なのでいつまでも肌に残っていると、見た目にもゴワついた硬い肌に見えてしまう)
🆖ターンオーバーが早い…角化が不十分で未熟。それぞれの層で本来の働きが出来ない。
その結果、細胞間脂質やセラミド、自然保湿因子のNMFが作れず、
➨保湿力のない、乾燥したもろい角質に➨ダメージに弱く角質が硬化しやすい。
さらに未熟な角質は、はがれ落ちるときに必要な酵素が不十分なため、中々はがれ落ちる事ができない。
➨➨下からどんどんと未熟な細胞が角化するという悪循環に!?
特に敏感肌や乾燥肌の人は「ターンオーバーが早まってる」可能性があります。
次へ実は現代の女性は
・スキンケアのしすぎ(強すぎる成分、浸透させる成分)や生活習慣の影響で「ターンオーバーが遅い(遅い≠乱れ) 」
という人は少ないかもしれません。
実はターンオーバーが早すぎてトラブルをおこす 人が多いです。
③ターンオーバーの乱れる原因
スキンケアの認識では、ちゃんとメークを落とさないで寝ると翌朝、肌が荒れ(乾燥、ニキビ、赤みなど)
ファンデーションなどが毛穴づまりを起こさせ、肌に蓋をし続けているので、正しいターンオーバーがされない。
だから肌トラブルを防ぐためにメークを落としてから寝ます。
しかし一つ落とし穴が… ➨ メークを落とし洗顔した後、保湿をすると思いますが
(もしかしたら)その保湿方法に問題があるかも!
間違った保湿は、実は「色の付いていない化粧」をしているようなものです!!
・ファンデーションが乾燥する理由は、油やポリマーのつきや混ざりを向上させる為に多量に界面活性剤を乱用してます。
➨ポリマーなど強すぎる皮膜は皮膚呼吸も阻害し、蓋をされてしまうので、肌が水分コントロール出来なくなる!?
・「乳液、美容液などをたっぷりと付けて一晩寝て起きてもテカってる」 事がありませんか?
➨それは乾燥してるから肌が皮脂を出し、それがテカリに(ファンデーションの崩れの原因)
次へ肌を滑らかに見せる為にそういったファンデーションを使う➨乾燥する➨皮脂も出過ぎる➨落とす
➨保湿に浸透剤を多用したリーブインを使う➨乾燥してしまう次へ「間違った保湿=色の付いてファンデーション」な状態に!?
◎夜は特に要らないものは落とし、乾燥から肌を守る為の保湿をしましょう。
正しい肌のサイクルにする為にも、バリア機能を壊さない、ターンオーバーを阻害しない保湿を心掛けましょう!!
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